説明責任は我(々)にあるんだ、きっと。

引き続き出張中。


お気に入りの上司(ちょっとイケメン)にカムアウトしたら
出張中二人の間ずっとゲイに関するトークになっちゃいました。


その上司は全然バイアスとかない感じで
いろいろと、30代ノンケ男性にしては
冷静に聞ける人なんだけど、
意外、というか新鮮だったのは、
俺たちの価値観ってのは
言葉をつくしても相当ノンケに理解されづらいものらしいってこと。


「体鍛えてヒゲはやすのにオネエ言葉なのはなんで?」
「なんで大奥とか昼ドラとかで『アガる』(←※俺が教えた)の?」
「どうしてお前はどの女優が芋臭いとかそういうのがわかるの?」


彼は彼なりに理解したいという気持ちがあるらしく
いろいろ聞いてきていろいろ自分なりに消化しようとするんだけど
俺もいざ問われてみると「そういえば・・・?」ということも多くて
なかなか説明できないんだよね。
最近、あんまりノンケと話してないから忘れてたけど
確かに、こういうもどかしさ、大学時代とかにはあったわ。


確かに、価値観が共有されづらいのはわかっているけれど、
決して、理解できない彼が悪いのではないよね、きっと。
彼は頭の悪い人ではないし、一生懸命理解しようと努力してるのは俺にもわかる。
世の中の大多数がノンケなのは現前たる事実であって
彼らに俺たちの「感覚」をうまく伝える言葉がなければ
ノンケと共存するいい「社会」なんてできてこない。
現在の社会の支配的な価値観じゃないという意味において、
「説明責任」があるのは、たぶんこっちなのだと俺は思うのさ。


なんか最近、「楽」な友達とのつきあいにかまけて
あんまりノンケと腹割って話してこなかったんだなぁ、とつくづく。
いかんです。
少なくとも、理解しようとしてくれる人に、
理解させるだけの言葉を持たなければ。


もちろん、ゲイがみんなそうするべき、とかそういうわけじゃなくて
俺は個人的に、そういう草の根ゲイリブに
やりがいを感じているタイプだから、という事なのだけれど。


でも、彼とはこれからいい感じでわかりあっていけそう。
ひさびさのカムアウト、ひさびさにやりがいある感じですよ。


明日は名古屋にいきます。あわただしいわー。